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北秋田市在住の鍼灸師。治療のこと、田舎暮らしのことなど書いています。コロナ自粛のため東京治療室は閉鎖中。https://www.kurumi-room.com


by satomi117h
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正座と論語…

毎週木曜日の放課後、
畳の部屋で、30分正座で内観、その後論語を読むという課外に出ています。

M川先生のご指導の下、1年から3年までの希望者数十名。

M川先生は、2年の時、東洋医学概論と養生学を教えてくださった先生。
古典では、とても有名な先生らしいのですが
私にとっては、今までの授業で一番面白かった養生学のせんせ!

せんせ的には、今『肚(はら)』というのが、
日本人が日本人たる所以のテーマなんだそうです。

まだ貧しい時代、
体格では欧米人に劣る日本人は、
その小柄な身体を最大限有効に使うことで
対抗してきたと。
それが、肚(はら)の文化に通じているとおっしゃいます。
腹ではなく、『肚』というのがミソ。

鍼灸は、中国で生まれたものだけど、
日本に入ってきて、独自の発展を遂げたといいます。
かつて存在した、キチッと正座して患者に対するスタイルも
日本の鍼灸の一つの特徴ではといいます。

皆さんには、鍼灸医学だけでなく
東洋医学を学んでほしい。
日本の文化の中で根付いてきた東洋医学を…
その一つのピントが、『肚』の文化にあるのでは…

というようなことを
課外の初めでおっしゃっていました。

ググッときました。


論語は、ほんの数行、
先生の後について
『しいわく…』と、みんなで音読するのですが
これがまたいいんですよ。

こんな風にみんなで声を合せて読むなんて
多分小学校以来?
でも、理屈ではなく言霊というものの存在を感じます。

仕事がら音読はしょちゅうするけど(笑)
もっともっとやっとけばよかったなぁ…

今の子ども達も、正座してこんな風に声を出すことがあったら
肚がすわるのになぁ…
そしたら、体力的にも精神的にも今より数パーセントは、
アップするかもと思いました。

この時間のたびに、
祖父の事を思い出します。
正座の仕方は、祖父から教わりました。

特別厳しいわけでもなく
あたり前の事をあたり前に教えてくれました。
そんな時代を過ごせた事を
今になってとても幸せだったと思います。

正座と論語…_b0093660_2253373.jpg


そんな充実の時を過ごして外に出たら
お向かいのマンションの垣根にクレマチスが。
いつもなら見過ごしそうなのに
ついカメラを向けたのは、
やはり、いい時間を過ごしたからですね(*^o^*)
Commented by moriwoaruku13 at 2007-06-08 00:35 x
わたしには、崇高すぎです。でも友人の友人が「東洋医学研究所」でガンが消えたと言っておりました。わたしは信じています。普通の病院の薬にもっと漢方薬が増えれば良いのですが。
Commented by satomi117h at 2007-06-08 23:36
東洋医学は、つくづく深いと思います。
私も、東洋医学、西洋医学に係わらず、その患者さんにとって心身ともに元気になれるものが自由に受けられるようになったらいいと思います。その日のために、どっちのお勉強も大切にガンバリマス(^^)v
by satomi117h | 2007-06-07 22:53 | がっこ生活 | Comments(2)