卒業の季節
2015年 03月 07日

卒業の季節です。
スクールバーズも、私のレッスンは、あと一コマで終了となります。
恒例の講師会議が迫り、半年間の生徒さんの成果をいろいろ振り返っています。
スクールバーズは、経験者・初心者混合クラスで、
初心者ならではの素直な表現や疑問に驚き、自分にとって当たり前のことをどう説明すればいいのか頭をひねったり、
経験者ならではのしみついたくせと、表現の違いに気づいてもらうには、どうしたもんかと考えたり、
毎回、いろんな刺激的なことがあります。
患者さんもそうですが、生徒さんとも、適当な距離感が大切だと思います。
馴れ馴れしくしないとか、そういうのではなく、最終的には、本人が気づくことを大切にしようというスタンスのこと。
理論的なことや確実に答えがあると思われることに関しては、ああだこうだとうるさく言いますが、
最終的には、聴いて、グッとくるかどうか、思わず聴き入ってしまうところに持っていけるかどうか。
それに尽きると。
そういう場に持っていければ、つたない喋りであろうが、声が汚かろうがOKだと。
なので、バーズでは、理論的なようでいて、実は、ハートが大切、感覚派だと思われているらしいです。
以前ネットで、右脳、左脳の使い方というテストをしたら、
私は、ひらめきで得たことを、理論で説明しようとすると出ました。
確かに、小さい頃から、理数系がとんでもなくダメだった私は、頭悪いんだという思いがずっとあって、
しかも結構根は真面目だったみたいで、
いつかこの苦手意識を克服しなくては、という強迫観念のようなものが、今の職業の理論部分に結びついていると分析しています(笑)
なので、治療に関しても、ここを揉めばいいとか、ここを緩めればいいとか、そういう根拠のない漠然としたものは、わたし的には✖です。
表現に戻りますが、
グッとくる、思わず聴き入るという表現の重要なエッセンスというのは、理屈では説明できないものかもしれませんが、その前段階の7,80%グッとくる、思わず聴き入るというのは、理論で繋ぐことはできると思います。
いい表現を逆から分析していって、要素に分解するというやり方です。
要素の底辺の方は、理論でテキパキさばいていけます。
しかし、グッとくる表現、思わず聴き入ってしまう表現のてっぺん90%ぐらいになると、それはだんだん理屈では分析できなくなります。
しかも、ある時は、つたない読みでも、きたない声でも、グッとくる表現になり得るというのですから!
ここの部分こそが、表現の醍醐味で、深淵なるところで、そこのスイッチは、まさに本人が探して入れて体験すべきものだと言ったら、講師としては逃げているでしょうか?
だから、7、80%までのところまでは、お付き合いしますから。
それでも、7,80%のところといっても、それは私の価値観や美意識で、聴く人によって、表現する人によっては、やはりちがう表現が良しとされたりしますからね。
結局、読みにこれが正解はなく、自由に意識しなくても必要に応じて引き出せることが大切だと思うのです。
自分がより自由になるための日々のトレーニングです。
最終的に、その人がど真ん中にいて、聴く人が思わず身を乗り出す表現、ぐっとくる表現。
表現し終わったあとに、ふっとその場の緊張が緩んで、みんな一緒にどこか異空間を旅して帰ってきたような気分にさせられるカンジ。
そして、しみじみよかったね…とみんなが共感できるスペース。
最終レッスンでは、そこを目指したいと思います。
かつて、そういう空間になったことは、幾度となくありました。
楽しみに、原稿キャスティングしています。
あ、写真は、梅ヶ丘・羽根木公園の梅です

by satomi117h
| 2015-03-07 21:08
| 今日のとぱーずむ~ん
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