収穫を前にして...
2011年 08月 16日

実家での夏休みを終え帰りの新幹線です。
どこを見渡しても黄金色に色付き始めた稲が揺れて、自分が作ったわけでもないのになんとなく誇らしい気持ち。
挨拶がわりに、『今年の米は…』という言葉が交わされ、
多くの人の心の中に米を育む気持ちが染み付いているんだなぁとしみじみ思いました。
原発事故があった今年は、米に対する思いは格別。
秋田は、もちろん放射線物質は規制値を大幅に下回っていると思いますが、
それでも311以前に比べたら、それまで存在しなかった物質が微量に含まれています。
ほぼ日本中どこでもそうです。
そのことの思いを馳せると、色づいた稲を目にして誇らしげに思えた気持ちのあとから、なんとも言えない悲しさと怒りの気持ちがこみ上げてきました。
私でさえこうなのだから、福島の方の悔しさは、とうてい言葉では言いあらわせないほどだと思います。
311を期に、私自身が明確に変わったことがあります。
それは今まで見ないようにしてきた原発に、はっきりNO!と言えるようになったこと。
もう見ないふりはできないし、人まかせではいられない。
黄金色に色付きはじめた稲を眺めながら、私自身も、この恵みを守っていく一人でありたいと、真摯に思いました。
by satomi117h
| 2011-08-16 16:26
| 今日のとぱーずむ~ん
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