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北秋田市在住の鍼灸師。治療のこと、田舎暮らしのことなど書いています。コロナ自粛のため東京治療室は閉鎖中。https://www.kurumi-room.com


by satomi117h
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夏季研終了…

無事終了しました。

いつもなら仲間と飲み会に繰り出すところ、今日はまっすぐ帰ってきて、
ふと気付くと、、ぐったりしています(笑)

はやり結構集中していたみたいで、一気に疲れが出たカンジです。



今日は、2コマの実技研修とと実技シンポジュウム。

実技シンポジュウムでは、2人のベテランの先生の治療が公開で行われました。

証決定の過程と実際の治療をじっくり見ることができました。


さすがだなと思うのは、

患者さんの病証や脈診、腹診のいろいろな情報を整理して証を絞り込んでいく過程。
そして使用穴が少ないこと。

ほとんどが鍉鍼や接触鍼です。

ウチの学会の特徴は、ささない鍼のように思われているらしいのですが、
決してそれが先行しているわけではなく、

根底には、衛気や栄気、気血津液の理解、難経など古典の検証が、まず存在すると認識しています。

学会で、繰り返し病理を学ぶのは、その理解が染みついている度合いによって
効く鍼にもなり、効かない鍼にもなるからだと。


研修会などでは、確かに治療効果も実感しているのですが、
私の中に、まだそのイメージが十分確立されていないことと、

治療の刺激があまりに少なくて、

(これはホントは、患者さんにとってはありがたいことなのですが…)

ほんとにこれでいいのかな。。。というカンジが否めません…

だから。。。
自分だけの治療の場に戻った時には、
結局自信のなさから、つい鍼数多くて、そして刺入してしまいます。


変化を感じる繊細さを磨くことはもちろん、

その治療法の場、フィールドにしっかりいることが大切だなぁと、しみじみ思いました。

まず自分がその場にしっかりいなければ、患者さんもその場に招くことはできません。
そして、同じフィールドにいないことには、変化も共有できないのですから。


場を作る。

そして自信を持って作れるだけの研鑽が大切なのだとしみじみ感じました。



自分の治療室に戻った時に、
今回の研修がどんなふうに活かされているのか、
確かめてみたいと思います。

そして、おそれずに少数穴でいってみます!
by satomi117h | 2009-07-27 20:39 | 身体からだ! | Comments(0)