声のお仕事、身体のお仕事と心地よいライフスタイルを追求します(*^o^*)


by satomi117h
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痙攣性発声障害手術後の治療

甲状軟骨形成術Ⅱ型の手術を二回受けた患者さんの術後治療をしました。
患者さんの許可を得て臨床内容をご紹介します。

【背景・現病歴】
39歳男性。会社員。駅のアナウンスなどをしている。
2011年にSD発症。
二度目の手術のあと、声の出具合が良くないということで、音声訓練を受けていたが、
鍼灸と手技療法を受けてみてはということで、担当のボイストレーナーの紹介で来院。

【来院時の状態】
会話での音は充分聞き取ることができるが、詰まりや音の脱落が目立つ。
本人も常に息苦しい感じがあるという。
嗄声。
会話より文章を読む時に、特につまりが多く出る。

甲状軟骨の動きが硬く、舌骨との間が狭い。
交通事故の後遺症で、常に首、肩、背中に凝りや圧痛がありQOLの低下を感じている。

【治療の経過】
2013年3月初診から2014年5月まで計20回の治療。

うち、初診から同年5月の12回の治療までに詰まりは全くなくなり楽な発声に。
文章読みの詰まりもすっかりなくなるが、一時、嗄声が以前よりひどくなる状態に。

その後、7月の16回目の治療では、嗄声もなくなり少しハスキーな声という印象に。
この時点で症状に対するアプローチは終了。
17回目以降は、声にこだわらず全体治療を続けている。

【治療内容】
基本的には全体治療+局所治療
頭蓋仙骨療法
音声訓練の組み合わせ

初診から数回は、筋力バランスをチェックし、横隔膜、大腰筋、腸骨筋の筋力低下是正。
局在している冷えの部分の解消。
また交通事故の後遺症の首、肩、背中の治療を行う。
これらの治療手段としては、筋膜リリース、内蔵の動きをつける、経絡を整えるなど、毎回必要なテーマを見つけ、
鍼灸や手技療法で行った。

全体治療が定着してきた4回目以降は、神経系へのアプローチとして頭蓋仙骨療法に時間を割くようにした。

局所療法としては、喉頭周辺、肩、首への鍼、温灸。
胸郭、甲状軟骨、舌骨のリリース。

音声訓練として、甲状軟骨を動かす発声、裏声と地声の発声、閉鎖筋をコントロールする発声などを行う。


【補足】
遠方からにも関わらず治療を続けて下さいました。
東京にいらした時に2日続けて受けてくださったり、一ヶ月近く空いてしまったりというという不定期の治療でしたが、
続けてくださったことが、成果につながったと感じています。
現在は喉の調子もよく、お仕事も順調だと言うことを聞き、嬉しく思っています。

手術後のケアとして有効な臨床例であると感じ紹介させていただきました。

この記事に関するお問い合わせは治療室くるみまで
by satomi117h | 2014-07-04 17:02 | 痙攣性発声障害の治療 | Comments(0)