声のお仕事、身体のお仕事と心地よいライフスタイルを追求します(*^o^*)


by satomi117h
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え?骨盤底筋?腹横筋?

ナレーションスクール、スクールバーズ、で講師をさせていただいています。

先日、今期の一回目のレッスンがあり、発声の基本について実技を交えてお話ししましたが、
ここ数年で、姿勢や呼吸、発声の支えに関しても、深層筋、特に『腹横筋』『骨盤底筋』について、
あぁ、そうだったのかぁと気づくことがあったので、ここで少しまとめてみたいと思います。

初めてで腹式呼吸なるものに触れたのは、もう20年も前のことで、その時は、
形としては、吸うときポコっとお腹が出る。
吐く時は、腹筋を使ってお腹を凹ます。
ぐらいの認識でした。

これがどうしてそんなに大切なことなの?的なカンジで、漫然と行っていたのですが、身体のことを学ぶにつれ、効かせるためにはもっと繊細に使う場所を意識しないといけないと気づきました。

というわけで、『吸う』と『吐く』の私の感覚を解剖学的に説明することをしてみます。

吸気では、横隔膜を平行に下げる。
より深い呼吸になり、肺の下の方に息が入る。
支えが充実し、腹から声が出るという感覚がより得やすい。

この吸気では、お腹側だけがぽこっと出るとはなりません。
むしろ、骨盤周り全体が、丸太ん棒のように広がります。
身体の使い方としては、肛門に臓器を押し下げて押し当てるように息を吸います。
つまり、横隔膜を緊張させて(下げて)肛門目指して息を落とすことが、骨盤底筋を緩めることにつながり、横隔膜を平行に下げることを導いていると思います。

先日、劇団四季の方が深夜番組の中で腹式呼吸を見せてくれました。
劇団四季では、四季ならではの発声訓練法があるそうです。
横からのカメラが捉えたのは、息が落ちた時に、ぶわ〜と広がった骨盤の後ろでした。お腹よりも断然お尻です!ビックリしました。そして、やっぱりそうですよね〜と深夜にほくそ笑みました(笑)

お腹ぽこっとは、腹式呼吸の入り口としてはわかりやすいかもしれませんが、
腰が反る、背中が緊張することに結びつき身体を壊すこともあり、この部分を注意深く見て行くことは、腹式呼吸を学ぶ上で大切なことだと思います。


呼気では、逆に骨盤底筋を締め(肛門を締め)下っ腹を頭の方へ向かって突き上げるようにしめていきます。
肋骨の下縁は、逆に息を吐きながら広がって上に上がっていきます。
肺から空気が出ているのに肋骨が広がるなんてそんなバカな!?と思いますが、
これは、物理的というより身体の使い方の方向性の問題です。
実際この呼吸(呼気)ができている時は、壁立ちや仰向けでは、背中(肋骨の後ろの部分)の床に触れている面積が広くなって広がりを感じることができます。

ということは、背中を締めていないということです。
ということは、胸郭に十分声が響くということです。
そして喉頭周りも自由だということです。
肋骨が縮まらないので、聞いていて、あ、空気が足りませんね、苦しいですね(>_<)的な発声にならず、余裕のある発声につながるということです。

身体の使い方としては、腹筋は勿論ですが、腹横筋をしっかり意識するということです。
腹横筋は、肋骨の下にある深層筋で、腰ベルトのようにお腹から背中を覆っている筋肉です。
特に、呼気で、横隔膜を挟んで上は広がる、下は狭まるのせめぎ合いの感覚が、腹横筋を使っている感覚です(私的感覚ですが)
なので、腰や背中を締めない発声や呼吸にとても重要な役割をしています。

これらの筋肉の働きを、重力に対する縦軸として支えているのが、腸腰筋という深層筋だと思います。

とても細かいことを書き連ねてしましました。
滑舌の練習で、始めは大きく口を開けてはっきりその形を作って行くことから始めます。この時点ではまだ自分の武器にはなっていません。
やり続けて、最終的にはほんの小さな口の開きでもクリアな音を作ることができるようになります。
ここまできてやっと武器になります。
そのあとは、その方向性だけで大きくも小さくも使えるようになります。
呼吸法や発声法も同じだと思います。
基礎はそういうものかもしれません。

今まで数カ所で呼吸法や発声法のトレーニングを受けて来ましたが、一ヶ所で、こうですと教えてくれる先生はいませんでした。
このことを感覚で理解するのに20年近く、理論で理解するのにさらに数年かかりました(~_~;)

結局は、学びは自分で紡いでいくことだと、遅ればせながら感じるこの頃です。
それでもいろんな出会いから多くのヒントをいただいたように、私の体験がまた誰かのハッ!!につながれば嬉しく思います。

というか、亀の学びを繰り返さないように…ですかね…(苦)

治療室くるみでは、セルフ・トリートメントやボディ&ボイストリートメントで、このようなことを詳しく体験して行きます。

どうぞご活用ください。
by satomi117h | 2013-11-12 20:29 | 身体からだ! | Comments(0)