声のお仕事、身体のお仕事と心地よいライフスタイルを追求します(*^o^*)


by satomi117h
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痙攣性発声障害の治療についてⅢ

当治療室で行っている痙攣性発声障害の治療について、数回に分けてご説明しています。

①脳脊髄液の還流を整える…クラニオ・セイクラルワーク(頭蓋仙骨療法)
②筋力のバランスを整える…AK(アプライドキネシオロジー)
③内喉頭筋、外喉頭筋のバランス
④伸筋で声を出す

現時点で用いている四つの柱のうち、今日は
②筋力のバランスを整える…AK(アプライドキネシオロジー)について

・ストレスがあると筋力は低下する
・特定の筋肉がこわばる背景には、その筋肉自体の筋力が低下していたり、協調して働く筋肉や拮抗して働く筋肉 がうまく稼働していないことがある

というAKの考え方に基づいています。

AKは、東洋医学(経絡や臓腑学説)や様々な種類の反射学など多くの診断法を網羅した治療法で、
筋力のバランスを指標に、臓腑のエネルギーバランス、体液の流れ、、神経の促通を整え、ストレスに強い身体を作っていきます。

特徴は、過緊張の局部よりも、その緊張を作っているところにアプローチしようという発想です。

こわばっている筋肉だけ緩めることをしても、身体は理由があって頑張っている(こわばっている)ので、
それをむりやり緩められたら、危機感を感じてますますこわばります。
こわばりの連なりを探り、局部が安心して頑張らなくてもいい状態を作り、その状態を身体に学習させようという考え方です。

実際、SDの患者さんには、首回りの筋肉や腹筋が緊張している方は多いですし、息を吐く時に横隔膜が緊張しているせいで声が震えると思われることが多くあります。
こんな時は、たとえば、身体を支える軸になる筋肉(腸腰筋、腹横筋などのインナーマッスル)の筋力低下がみられることがあり、
そこにアプローチすることで、横隔膜の動きや首回りが自由になるということを多く体験してきました。
結果的に、緊張感の少ない呼吸や発声に結びつきます。

筋力バランスを整えることは、大切な要素ですし、実際、私自身もこの治療を受けた後は身体に対する安心感がよみがえり、ふと気づくと、あ、調子いい…と感じました。


どの治療法も、一気に変化があらわれるわけではありません。
症状がひどく何をやってもダメなときもあります。
そんな時は、今までの努力がすべて水の泡だったような何とも言えない無力感に襲われますが、
過去を振り返ると、私の場合は、確実によい方向へ変化してきているので、コツコツ自分の中に取り入れていくことが大切だと思い、続けてきました。
(時々やけになり、また思い直して取り組む日々です)

①、②は受け身の治療ですが、
いい感覚が得られたら、積極的に自分仕様にして取り入れていくことが大切です。
そこで大切なのが、③、④のエクササイズです。

次回は、
③内喉頭筋、外喉頭筋のバランス
です。

ここでは、私自身が受けて効果があったと思えるものをご紹介しています。

自分にあっていると感じられる治療法なら、なんでもありだと思います。
あっていると感じられる(変化が感じられる)のがその方にとって有効な治療法だと思いますし、
また変化を感じる感性も大切だと思います。

そして自分の身体と会話しながら自分仕様で積極的に取り入れられ、続けられること。
少しづつでも自分の状態の変化が分かるようになり、さらに続けていけるというエクササイズと出会い、良い循環を作っていきたいと思います。
by satomi117h | 2013-01-16 16:38 | 痙攣性発声障害の治療 | Comments(0)